PAGE TOP

【うち漢方】心陽虚体質|光和堂薬局

12月30日(水)~1月3日(日)は薬局お休みです。メールでのご相談はお受けします。

|心陽虚体質

  • 心陽虚

  • 1 心陽虚とは

    陽虚とは、副腎や甲状腺から分泌されるホルモンが減少し、心臓の循環機能が低下している状態です。

    陽虚とは

2 主な症状

心陽虚体質の方が感じる主な症状は、次のとおりです。

3 主な病気

心陽虚体質の方が罹る主な病気は、次のとおりです。

  • 慢性心不全
  • 甲状腺機能低下症

4 代表的なツボ

心陽虚体質の方によく用いるツボは、次のとおりです。

(1)指圧におススメ

(2)お灸におススメ

5 病気の対処養生法

(1)無駄な心拍数の増加を減らす

哺乳類の寿命と総心拍数に関連性があり、1分間心拍数はネズミでは700回、ゾウでは40回といわれています。寿命はネズミが3~4年で、ゾウが50~70年です。哺乳類の動物では、一生涯での総心拍数は15~20億回という試算があり、これに当てはめると人間の寿命は50年ぐらいになります。

このことから無駄な心拍数の上昇は寿命を縮める要因となります。怒りや不安、恐怖などの情動による心拍数の上昇は減らしましょう。

長期にわたる精神不安な状態は、自律神経やホルモンの働きを乱し、動悸不整脈を助長します。

(2)小便回数が昼間は少なく夜間に多い

心臓が衰えた慢性心不全は、心気虚から徐々に進行して心陽虚となります。息切れや急激な血圧低下、立ちくらみ、夜間排尿、下肢のむくみなどの症状が悪化していきます。

むくみは足甲から脛に表れ、押すと凹みすぐには戻りません。排尿は日中には少なく、夜間就寝すると増え、一晩に3~4回もトイレに起きるようになります。身体を横にすると、全身への血液循環が容易になり、下肢に停滞していた静脈血とリンパ液が流れ出し、腎臓への血流量が増加します。その結果、尿量が増えるのです。

だるさが心陽虚の一番の兆候ですが、高齢者の場合は慢性的にだるさがありますので、むくみと夜間排尿回数で心臓の病気を見落とさないようにしましょう。

(3)腹式呼吸と適度な軽い運動

これらの進行を防止するためには、腹式呼吸と適度な運動がお勧めです。 腹式呼吸は、朝起床前と夜就寝前に続けることで、自律神経の働きを調整して心臓の働きを応援します。気力を高めて感情的に安定させる作用もあります。

座位や臥位による軽度な運動は、心拍数を上げ過ぎず心臓への負担が少ないです。筋肉の伸縮と関節の屈伸運動により、血管とリンパ節を刺激して、血液とリンパ液の流れを促進させます。

これらを継続することで、血圧の変動や息切れ動悸むくみなどは緩和されます。

(4)甲状腺による全身症状を漢方で改善する

甲状腺機能低下症は、新陳代謝が低下することから、全身のむくみ冷え、徐脈、生理不順肌荒れ、無気力などが起こります。

慢性甲状腺炎である橋本病でも甲状腺ホルモンの低下が起こる場合もあります。甲状腺ホルモン剤を長期に服用している方でも、漢方薬を併用しながら体質を改善していくことができます。

心陽虚の漢方薬は?



※ 当ページは、堀口和彦先生[薬剤師、鍼灸師]が監修(一部執筆)しています。参考文献