【うち漢方】血瘀体質|光和堂薬局
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血瘀
1 血瘀とは
血瘀とは、こころとからだの老廃物を運ぶ血の流れが悪く、全身または部分的に血が余剰して停滞している状態です。
この体質の方を一言でいうと、「シブシブさん」です。
酸素を運ぶ赤血球や出血を防ぐ血小板は過剰な傾向があり、これによっても血液の粘性が増加して流れづらくなります。動脈や静脈、毛細血管に汚れが沈着して、血管は硬く狭くなり、心臓への負担が大きくなります。
骨盤内の血行が悪くなり古血が停滞すると、子宮や卵巣の働きを阻害します。老廃物の多い古血の影響は、肌や皮膚、歯茎などにも現れます。
2 主な症状
3 主な病気
4 代表的な漢方薬
血瘀体質の方によく用いる漢方薬は、次のとおりです。
5 代表的な生薬
血瘀体質の方によく用いる生薬は、次のとおりです。
6 代表的なツボ
血瘀体質の方によく用いるツボは、次のとおりです。
7 養生法
(1)新鮮な食材を選ぶ

血液を汚して流れを悪くする原因は、食べ物が深く関与しています。高血糖や高脂質な状態は、まさに血瘀であり、血液の粘性が高く流れづらく、動脈硬化の原因となります。
過剰な糖分は血液の粘性を増し、毛細血管などを詰まらせる原因となります。中性脂肪は、糖分と同様にエネルギー源として利用されますが、使われずに過剰に血中にあると、血液をドロドロとさせ、さらに悪玉コレステロールを応援して、動脈硬化を促進させます。
コレステロールは、細胞膜の構成成分や、ステロイドホルモンや胆汁の原料ですが、血中では掃除役と汚し役の双方の働きがあります。お掃除役を善玉コレステロールと呼び、血管壁に付着した汚れをきれいにします。
汚し役は悪玉コレステロールと呼び、中性脂肪と一緒に血管に張り付いて徐々に滞積して血管を狭くします。
血瘀による老廃物が停滞し血管や臓器などに沈着した状態を、錆びとして表現することもできます。
ストレスや飲酒、喫煙、食品添加物、紫外線などによって生じる活性酸素によって、血管や皮膚などの細胞を傷つけたり、脂肪を酸化させて血管や内臓に沈着させます。血液をサラサラにするさまざま食品が商品化されていますが、新鮮な採りたての食材を食べることが理想です。
フレッシュな食材は、保存料を含まず、体内に取り込まれて抗酸化作用を発揮します。肉や魚、果物など変色や腐りやすいものほど、抗酸化作用が高いです。
ただ、肉や魚、ナッツ類、揚げ物などに含まれる脂肪酸は、空気にさらされることで酸化していきますので注意が必要です。血瘀の原因を作ります。
切り身にした魚や肉で時間が経っても変色しないものは、注意しましょう。野菜や果物も、ビタミンCやポリフェノールなどが空気で酸化される前に摂取することをお勧めします。
(2)便秘を解消する

血液の汚れの原因となっている老廃物を十分に排泄することが大切です。コレステロールは、胆汁として十二指腸に排泄されますが、多くは小腸で再吸収されます。
そこで、食物繊維はコレステロールと共に脂肪を巻き込んで、小腸で再吸収を阻害して、血中のコレステロールや中性脂肪を減らします。食物繊維の豊富な食べ物は、便秘の解消だけではないのです。
また、便秘による大腸の宿便が、限られた狭い空間である骨盤内で、子宮や膀胱などを圧迫して、生理の働きや排尿を乱します。
便秘の解消に、胃腸の蠕動運動を促進させるお腹の「の」の字のマッサージがお勧めです。手を胃の辺りに置き、そこから「の」の字を書くように軽く押圧しながら動かします。「の」は胃腸の位置関係に相当し、食べた物の流れにそっています。
具体的な配置では、みぞおちと臍の間に胃があります。その下の臍周辺に小腸があり、右下腹から大腸が始まります。右下腹から上へ昇り、右肋骨の下で左に曲がり、横に進みます。左肋骨まで進み下に降りて行きます。
そして、左下腹でS字にカーブして直腸に入り肛門へと繋がっていきます。マッサージする時は胃腸の位置を意識し、冷えや硬さなどを感じながら、温めて揉みほぐすようにしてください。
8 証(しょう)に分類
血瘀体質になっている方は、体内の臓腑が弱っている可能性があります。弱った臓器と結びつけると、次の証(しょう)に分類することができます。
ご自身の体質を、証まで分類できれば、より的確な治療方法が見つけられます。