【うち漢方】湿痰体質|光和堂薬局
12月30日(水)~1月3日(日)は薬局お休みです。メールでのご相談はお受けします。
湿痰
1 湿痰とは
湿痰とは、こころとからだを潤す水が過剰となり、湿や痰が停滞している状態です。
この体質の方を一言でいうと、「タプタプさん」です。
湿とは、体液やリンパ液、消化液などの液体成分である水が停滞したものです。痰は、消化器や呼吸器に停滞した湿です。これら湿と痰が体内に停滞した状態が湿痰です。
湿が内耳に停滞すると、平衡感覚を阻害します。また、関節や筋肉に湿が停滞すると、運動障害を起こします。
2 主な症状
3 主な病気
4 代表的な漢方薬
湿痰体質の方によく用いる漢方薬は、次のとおりです。
5 代表的な生薬
湿痰体質の方によく用いる生薬は、次のとおりです。
6 代表的なツボ
湿痰体質の方によく用いるツボは、次のとおりです。
7 養生法
(1)水分摂取に注意

湿痰の方は、小便の回数や尿量が多い傾向にありますが、それ以上に水分を摂取している場合があります。食事を1日3食正しく摂れていれば、1日の水分摂取量は、1~1.5リットルで十分です。
運動や猛暑によって発汗が多い時は、この限りではありませんが、胃腸や腎臓が処理できる水分量を超えると湿痰を助長することになります。特に高齢者では寝る前の無理な水分摂取は、夜間排尿を増やし、不眠や転倒の原因となります。
飲み物は、温かいものがお勧めです。冷たいものは、胃腸や筋肉を冷やして、湿を停滞させます。
(2)冷えは水を停滞させる

寒冷や低気圧、湿気に弱いことが湿痰の特徴です。水は一度冷えると温まりづらく、熱くなると冷めづらい性質があります。湿痰の方には、これと同じような現象が起こります。
真冬の寒冷地や夏の冷房で、強く冷えるとなかなか身体が温まらず、風邪を引いたり、お腹を壊したり、痛みが生じたりします。
真夏には、少し動いただけで大量の汗が出ることがあります。低気圧が近づくと、頭痛や頭重感、めまいが生じ、梅雨時の多湿では、だるさやむくみ、お腹の張り、下痢、関節痛、神経痛などが起こります。これらの症状はいずれも体内に停滞する水分である湿痰が原因です。
そこで、衣服や冷暖房などによって上手に体温調節することが重要です。湿痰の方は、皮膚での温度や湿度の調節が苦手です。
皮膚が直接外気に触れないようにしましょう。
寒さを感じていない場合でも、手足やお腹などを触ってみてください。夏でもスカーフや膝掛けなどで肌を守ってください。睡眠時も薄い布などで手足や首を覆って、冷やさないようにしてください。膝や腰などに痛みがある時は特に注意してください。
(3)身体を動かし水を動かす

適度な運動によって爽やかな汗をかきましょう。定期的な運動により新陳代謝を盛んにし、停滞した水分を動かし、脱水機が洗濯物の水分を外に絞り出すように、湿痰を減らしていきましょう。
関節や筋肉の炎症や痛みが強い時は無理をせずに、痛みがなく動かせる部位だけを動かしましょう。水の動きを活性化させて、汗と小便から余分な水分を排出します。
めまいが強い場合は、寝た状態で足の指を動かすだけでよいです。
8 証(しょう)に分類
湿痰体質になっている方は、体内の臓腑が弱っている可能性があります。弱った臓器と結びつけると、次の証(しょう)に分類することができます。
ご自身の体質を、証まで分類できれば、より的確な治療方法が見つけられます。